東京出身、箱根移住歴6年のフリーランスライター・カメラマン。複数のWebメディアにて料理・生活・バンライフ・アウトドア等の記事を執筆中。 夫婦でデザイン・DIYしたバンで「休日バンライフ」(車中泊)を日常的に楽しんでいます。
クルマで車中泊の旅にでかけ、車内で寝たり長い時間を過ごしていると、気になってくるのが「車内の湿気」。
梅雨時のような雨でジトっとした湿気の多い季節ももちろんですが、梅雨が明けても日本の夏はかなり湿度が高く、車内の湿度が上がりジメジメして不快ですよね。
かといって乾燥しているはずの冬場なら問題ないのかといえば、車内と外気の温度差や、車内で人が呼吸を繰り返したり汗をかくことによって湿度が上がり、「朝起きたら窓の内側が水滴だらけ」なんてことも。
「季節を問わず車内の湿気対策が必要になる」というのが、車中泊旅の現実です。
そこで今回は、日頃から車中泊旅を楽しむ筆者おすすめの車内で簡単におこなえる湿気対策と除湿に使えるアイテムをいくつかご紹介します!
湿気対策は1つだけを取り入れるのではなく、同時に複数の対策を取り入れることで車内での過ごしやすさが格段に違ってきます。車内の湿度の高さに辟易しているというかたは、ぜひ記事をチェックしてみてください!
車中泊の際、朝起きると「窓の内側にびっしりと水滴がついている」、なんて体験をしたことはないでしょうか。
寝てる間以外でも車内で長時間過ごしていると、車内と外気の気温差や車内で人がする呼吸や汗が原因となり、すこしずつ車内の湿度が上がり、結露が発生します。
車中泊の予定があるときには乾いた布をたくさん持ち歩き、窓がくもってきたり水滴がついていることに気づいたら、すぐに乾いた布でその水滴をきれいに拭き取りましょう。
いちいち拭き取るのはかなり面倒ですし、細かいポイントかもしれません。しかし窓についた水滴は、拭き取ってしまうことが1番の湿気対策となるのです。
季節問わずいつでも窓を拭くことができるよう、車内に乾いたタオルや雑巾などの布類を複数枚用意しておくと安心です。
車内にこもる湿気を車外に逃すには、クルマの「窓」や「ドア」を開けて空気をまるごと入れ替えてしまう方法がかなり有効です。窓やドアを開ければ湿気を車外に逃すことができますし、上昇した車内の温度を下げる効果も期待できます。
また窓を開ける際には1つの窓を開けるだけではなく、反対側の窓を開けたりバックドアやセカンドドアを開けるなどして、複数の窓・ドアを同時に開けておくのがおすすめ。
そうすることで車内を空気が通りやすくなり、湿気を車外に逃がし、しっかりと換気することが可能になります。
「窓やドアを開けておきたいけれど、車外の人の視線が気になる」というかたには、窓を開けたまま空気の入れ替えが可能な「ウインドーネット」がおすすめです。
窓を開けてドア自体にぴたっと装着してしまえば、プライバシーを確保した状態で車内の空気をしっかりと入れ替えることができちゃいます!また網戸状態になるため、夏場でも車内に虫が入る心配がありません。
現在ではセカンドドアだけでなくバックドア用の網戸なども販売されているようです。便利なアイテムを上手に取り入れることで、プライバシーを確保しながら車内の空気の入れ替えが可能になりますよ。
ご自宅でも梅雨時に除湿機を使用しているかたは多いと思います。特に海の近くや山間部などの湿度の高い場所に住んでいると、1年を通して除湿機を使用したり、日頃から除湿剤を押し入れで使用する、ということもあるかもしれません。
当然車内でも除湿機や除湿剤を使えば、湿気を取り除くことができ、湿気対策には有効です。しかし一般的な除湿機や除湿剤だと、取り除いた湿気(水分)が本体内にとどまってしまい、移動中にこぼれる心配があったり、たまった水の処分に困るということもあります。
そこでおすすめなのが、最近よく目にするようになった小型の「除湿機」。本体内にシリカゲルを内蔵している場所を取らないコンパクトサイズの除湿機で、使用の際は電源も不要。何度でも繰り返し使うことが可能です。
車内の隙間や収納スペースなどに本体をころんと転がしておけば、360度すべての方位から中の除湿剤が湿気を吸い取ってくれます。除湿剤の除湿力が落ちてきたら、コンセントにつないだ専用スタンドに本体を立てて乾燥させるだけです。
湿気をたっぷりと吸い込むと中の除湿剤の色が変わるため、乾燥のタイミングもわかりやすく、とても手軽に使えます。
一般的な除湿機より価格帯も安価(3000〜5000円程度)ですし、繰り返し使えるので使い捨ての除湿剤よりも経済的。もちろん、本体に水がたまることもないので、クルマでの移動時も安心です。
箱状で広さのあまりない車内は、湿気がこもりやすく逃げにくいのが難点ですよね。車内にこもりがちな湿気を解消し、空気を循環させたり車外に逃がすためには、「扇風機」や「サーキュレーター」が最適です。
扇風機やサーキュレーターを天井に向けて使用すると、車内の空気が循環しやすくなります。また小型の扇風機を2台使って、1台は天井に向け、もう1台を窓の外に向けて回し、湿度や熱気を車外に逃すのもおすすめです。
「扇風機は暑さ対策に使うもの」というイメージがあるかと思いますが、使い方を工夫することで湿気対策に役立てることができます。
さらに先ほどご紹介した「除湿機」や「除湿剤」を扇風機やサーキュレーターと合わせて使用することで、湿気対策の効果が格段にアップします。湿度が高い日などにぜひ試してみてください。
最後にご紹介するのは、クルマを車中泊仕様にカスタマイズする際「木材を使ってDIYしたい」というかたに最適な方法です。車内の壁や床に「無垢材」を使用することで、湿気対策にもなるんですよ。
無垢材なら、木材が湿気を吸ったり吐いたりと「呼吸」をしてくれます。木材が呼吸をすることで湿度の調節が可能となり、車内の湿度をおさえる効果を発揮します。
また床や壁だけでなくベッドもDIYして車内に常設する場合には、ベッドをすのこ状にしておくことで、眠っている間に汗をかいたりして体から発生する水分や体温をベッド下に逃すことができます。
もちろん、どちらもDIYしない場合は使えないテクニックではあります。しかし車中泊アイテムの収納として「無垢材の収納ボックス」を取り入れるなど、少しでも車内に無垢材を使用したものを取り入れることで、いまよりもぐっと湿度調節がしやすくなりますよ。
今回は、季節問わずおこなうことができる「車内の湿気対策」について、実際に筆者がおこなっている方法をいくつかご紹介しました。
家よりも狭く、通気性の悪い車内ではさまざまな湿気対策を「こまめに」「同時に」おこなうことが、車内を快適に保つために必要となります。ひとつひとつを「ささいなこと」と思わず、有効と考えられることを着実に実行していくことで、季節ごとの車内の不快感も解消されますよ。
ぜひ今回の記事を参考に、車内をジメッとさせ不快指数を上昇させる「湿気」と上手に付き合い、快適な車中泊旅を楽しんでくださいね。
東京出身、箱根移住歴6年のフリーランスライター・カメラマン。複数のWebメディアにて料理・生活・バンライフ・アウトドア等の記事を執筆中。 夫婦でデザイン・DIYしたバンで「休日バンライフ」(車中泊)を日常的に楽しんでいます。