さらに、温浴設備を備えた「堺浜楽天温泉 祥福」(大阪府)、「お丸山ホテル」(栃木県)、「極楽湯 青森店」(青森県)、能登半島地震の復興支援を兼ねてキャンピングカー旅行者が利用した「田舎バックパッカーハウス」(石川県)などでも予約が大きく伸び、前年上半期比で186%〜198%増を記録。Carstayの車中泊プラットフォーム全体として、利用ニーズの拡大と定着が鮮明になりました。
「道の駅美ヶ原高原」では、従来の「道の駅」本来の駐車場機能としての仮眠・休憩利用に加え、テーブルや椅子を出して滞在、連泊するなど宿泊目的の車中泊が多く見られ、マナー違反が課題となっていました。こうした状況を改善するため、2025年8月1日から10月13日までの繁忙期において、Carstayの車中泊スポット・プラットフォームに登録し、有料の宿泊目的スペースと休憩・仮眠向けの駐車区画を分ける実証実験を実施しました。
結果、マナー違反の改善に加え、標高2,000メートルの涼しさや雲海を望む景観といった魅力も相まって、同スポットは人気の車中泊拠点となり、短期間で全国1位の予約数を記録しました。
猛暑が続いた夏には「涼しさ」や「快適さ」に加え、温浴設備やくつろぎ空間といった付加価値を備えた車中泊スポットの需要も大きく伸びました。
大阪・関西万博会場から車で約30分とアクセスが良く、シャワーや温泉設備を備えた「堺浜楽天温泉 祥福」では予約数が前年の2倍に増加。さらに、温浴に加えて館内で読書や仕事ができる空間を提供する「おふろcafé utatane」(埼玉県)と「RAKU SPA Cafe浜松」(静岡県)なども利用者の支持を集めました。
こうした動向から、猛暑期には「車中泊だけができる場所」以上の快適性や過ごし方の多様性が重視されています。
「令和6年能登半島地震」で宿泊施設が大幅に減少した奥能登では、車中泊スポットの役割が大きく変化しました。2025年4月末に再オープンした「田舎バックパッカーハウス」(石川県穴水町)が、昨年比で2倍近い予約を記録。ホテルなどの宿泊施設が半減以下となり予約が困難な状況の中で、“宿と移動手段を兼ね備えた”キャンピングカーを利用する旅行者の拠点となりました。車中泊での利用だけでなく、駐車場内のキャンピングカーを借りて“素泊まり”が可能な点も評価され、旅行者の拠点として選ばれました。利用者は奥能登各地を巡り、観光やバーベキューなど野外活動を通じて復興支援にも貢献。単なる宿泊ではなく、「地域を巡り支える拠点」としての車中泊スポット利用が際立ちました。
さらに、ホテルや旅館などの宿泊費が高騰し、また海外からの旅行者が増加することで宿泊施設が不足する状況もあり、国内外を問わず、Carstayのキャンピングカーや車中泊スポットの利用が増えています。
2025年下半期は、猛暑の影響や、紅葉・冬の食材が楽しめる地域を中心に、シャワーや温浴設備、電源、バーベキューなど野外活動に対応し、清潔感ある車中泊スポットの需要が高まっています。こうした背景から、快適かつ利便性の高い車中泊拠点としての予約が伸びる傾向が顕著です。
Carstayは、全国各地の駐車場や空き地を車中泊・テント泊スポットとして活用するスペースシェア事業と、車中泊仕様のキャンピングカーに特化したカーシェア事業を展開しています。スペースの所有者は未使用の土地や駐車場を登録することで、キャンピングカー利用者に有料で貸し出すことが可能です。利用者はCarstayのアプリやウェブから簡単に検索・予約・決済ができます。
近年、地方には未使用の空き地や駐車場が増加しており、潜在的な観光資源が眠ったままの状態です。Carstayを活用することで、旅行者は全国どこでも宿泊でき、有名観光地だけでなく地方の新たな観光スポットや文化を再発見できます。これにより地域経済の活性化も期待されています。
キャンピングカーは「動くホテル」として、滞在日数の延長や観光消費の拡大を可能にし、新しい宿泊スタイルとして地域経済への貢献が注目されています。
なお、キャンピングカーに特化したカーシェアも上半期で過去最高の予約数を記録しました。
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※バンライフ: 車を通じた旅や暮らしにより“人生を豊かにする”ことを目的として、荷台スペースが広い車“バン”を家やオフィスのように作り変え、車を働く・遊ぶ・暮らしの拠点とする新たな“ライフ”スタイル。
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